久しぶりにキスをしかけたとかそういう感じのお話。

早く教室に戻らなければ授業に間に合わない。
４限目の政経の先生は人間的に好きだけど少々口うるさいからな。
そんなことを考えつつ、学食から教室へと戻っていた。
階段を上ろうとしたとき、同時に上の階から人が降りてきた。
互いにぎりぎりまで相手に気づかず相手を認識したのはぶつかる寸前。
そう、唇と唇が。
相手が女の子だったらどんなに良かっただろう。
かわいい子だったらそのままぶつかっていったかも知れない。
しかし現実は違う。
目の前にいたのはむさくるしい顔をした男。
剣道の竹刀を持っていたからきっと１年か２年だろう。
そこまで考えた後、思考が止まった。

俺　は　一　体　ど　う　す　れ　ば　い　い　ん　だ　？

①ときめく
②逃げる

このどちらかを選ばなければならない。
しかし判断が下せない。
インテルが入ってないのがいけないのだろうか？

気がつくと僕らは見つめあっていた。
運命を感じｒ・・・いや、自分の犯した過ちに気づいていたのだ。
何故もっと注意深くあるかなかったのだ。
何故前を見なかったのだ。弁当を見るのなんて教室についてからで良いじゃないか。
何故こんなことに・・・何故。

そして僕は左に１歩踏み出した。
そして自分の向かう教室のほうへと歩き出した。
振り返ることはなかったが、きっと彼も剣道場へと向かったことだろう。

そんな僕の学校生活。